「セルフでジェルネイルをしすぎて爪が薄くなっちゃったんだよね・・・。」
という声をよく耳にしますが、実はそれ、ジェルネイル自体が爪を薄くしたわけではなく、
ジェルネイルの間違った使い方
によって起きてしまった悲劇だって、知ってましたか?
ジェルネイルは正しく使えば、健康爪のまま楽しめるんです。
今回は、こんな使い方はNG!絶対にやってはいけない、間違ったジェルネイルの使い方をお伝えします。
あなたはいくつ、思い当たりますか?
ジェルネイルの間違った使い方5選
- サンディングをしすぎている
- ジェルを爪から無理やりはがしている
- ジェルオフ時に削りすぎている
- 1週間ごとに付け替えている
- 酸の強いジェルを使用している
サンディングをしすぎている
多くのジェルネイルでは、ジェルを塗る前に爪を削る「サンディング」という作業が必要です。
爪の表面を傷つけることで、爪とジェルとの密着を高めるのですが、このサンディングをやりすぎていませんか?
爪は(個人差はあれど)もともと薄い皮膚組織ですので、ちょっとでも削りすぎればあっという間にペラペラになります。
特に初心者の方だと、同じ場所を何度も削ってしまって一部分の爪が薄くなるなんてことがよくあります。特に爪の先端の方がファイルが当てやすいので余計に削ってしまうことが多いようです。
また、経験者の方でも、たくさん削った方が持ちが良くなると思っている方がいるようですが、それは間違い。深く削っても爪が薄くなるだけで持ちは悪くなる一方です。
爪が薄いと、ジェルをつけていても爪が欠けやすくなったり、最悪、痛みを感じるようになったりもします。

サンディングは「浅くまんべんなく」が基本。一か所を削りすぎることがないように注意しましょう。スポンジファイルを使用すると、力が分散されて削りすぎを防止できますよ♡
ジェルを爪から無理やりはがしている
みなさん、ジェルのオフは、きちんとしていますか?ちゃんとリムーバー(アセトン)で落としていますよね?
実は意外と多いのが、
「2週間くらいするとちょっと浮いてきちゃうから、そのままぺりっとはがしてる」
という方。
・・・いいですか?
言語道断です!
こんなオフの仕方をしていたら、あっという間に爪が薄くなります。
ジェルネイルは爪との密着性が高いので、力でジェルをはがすと、一緒に爪もはがれています。
爪は3層構造なので、たとえ1層目がはがれても「はがれた」という感じはしないかもしれませんが、大小の差はあれ間違いなくはがれています。
つまり爪が薄くなっているということ。
このオフをしてしまっている人は今すぐ改めましょう!

ジェルオフは必ずジェルリムーバー(アセトン)で行いましょう!はがす行為は厳禁ですよ!
ジェルオフ時に削りすぎている
ジェルリムーバーでオフした時、この写真のような感じで爪にジェルが残ることありませんか?
ジェルリムーバーの主成分であるアセトンはあたたかいとその効力を発揮しやすい性質を持っています。なので、体温が伝わる甘皮側は比較的するんと落ちるのですが、体温が伝わらない爪の先端はべたーっとくっついたままになることが多いのです。
では、こんな感じになった時、みなさんならどうしますか?
え?ウッドスティックでかりかりはがす?
え?ファイルで削り落とす?
・・・
いずれも、爪の健康にとってはNGです。
まず、はがす行為について。これはすでに「言語道断!NGです!」と前のチェック項目でお伝えしています。
それから、ファイルで削って落とす。これは、ネイルサロンに行くとプロのネイリストさんがそうしていることも多いと思うのですが、ネイリストさんはジェルがついているところをピンポイントで削る訓練をしているのでそれが可能です。
しかし、慣れていないセルフネイラーさんだと、ジェルがすでにオフされている自爪の部分を間違って削ってしまうことが多いので、出来ればこの方法は避けた方が良いです。
これで爪が薄くなっている人が非常に多いですね。
ジェルネイルはあくまでも「リムーバーで落とす」ことを心がけましょう。

ジェルが残った場合は、その部分だけをかるーくファイルで削り、再度リムーバーに浸しましょう。アルミを巻いた後に、いらなくなった手袋や軍手、鍋つかみなどを手にはめ保温すると、アセトンの効力がアップして落ちやすくなりますよ。
1週間ごとに付け替えている
ジェルネイルの付け替えの頻度は少なくとも2週間の間を開ける必要があります。
理由は、過度なサンディングを引き起こすこと、また、アセトンを多用することで爪の乾燥が促進されてしまい、爪痩せの原因になるからです。
よく、セルフネイルの利点として、「付け替えたいときに付け替えられる」ということがうたわれていますが、その頻度が1週間未満になると爪の健康を害します。
そもそもジェルのオフに使用するアセトンは、爪やその周りの皮膚を乾燥させてしまう性質が少なからずありますので、頻繁に使用すると爪の水分がどんどん失われてしまい、爪痩せが起こります。
乾燥によって爪が薄くなっている方も多いんですよ。

ジェルの付け替えは理想は3週間に1回、最低でも2週間の間隔を開けましょう!それよりも早くにジェルが取れてしまう人は、施術方法を見直す、使用するジェルを変えてみるなどで、長持ちするよう最大限努力しましょう。
酸の強いジェルを使用している
最近はノーサンディングジェルが流行っていますね。
「爪を削らなくていいので爪に優しいジェルネイルです」と宣伝されていますが、実は、多くのノーサンディングジェルが強酸性なんです。
酸が強いということは、つまり、爪を溶かしているということ。表面を溶かすことで密着力を高めているのです。
はたしてそれは、本当に爪に優しいジェルなのでしょうか?
ノーサンディングジェルを使っているのに、なんだか爪が薄くなるなあと思っている人は、オフの仕方が間違っているか、はたまたこの強酸性によって爪が溶かされてしまっているか、どちらかでしょう。

ノーサンディングジェルに限らず、多くのジェルが強酸性を示す中、弱酸性ジェルという爪のph値と同じ成分のジェルが登場してきています。本当に爪のことを考えるなら安全性の高いジェルを選びましょう!
間違った使い方をしないための合言葉「やさしくていねいに」
爪が薄くなるのは、強酸性のジェルを使用しているなど、一部ジェルそのものが原因になっていることもありますが、ほとんどが間違った使い方によるものです。
面倒くさいから手ではがしちゃえ
とか
気分が変わったから3日で付け替えちゃえ
という行為、つまり、自分自身の行為によって爪がぼろぼろになっているのです。
正直、そういったことをするのは個人の自由です。
しかし、ネイリストとしてはまったくもっておススメしません。なぜならそれは爪をいじめる行為だからです。
ジェルをお休みしている方の爪を見たことがありますか?みなさんそろいもそろって爪がぼろぼろなんです・・・。
「爪をきれいにしたくて始めたのに、こんなぼろぼろの状態で人目にさらすなんて本当に嫌だ・・・」
そうおっしゃる方もいました。
是非皆さんの爪を「やさしくていねいに」扱っていただきたい。
特に、爪先までおしゃれに気を配ろうというあなただからこそ、自爪の健康に人一倍気を配っていただきたい。
それが、継続してジェルネイルを楽しむための心構えだと思うのです。
これを読んだ皆さんは、明日から正しくジェルネイルを使い、健康爪で長くジェルネイルを楽しんでくださいね。